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プロフェッショナルの現場 Vol.5
プロが選ぶプロテクター
プロフェッショナルの現場 Vol.5
Comexposium Japan
代表取締役
古市優子
Comexposium Japan
グローバルで展開するマーケティングイベント会社Comexposiumの日本法人。
アジア最大のマーケティングカンファレンスと言われる「アドテック東京」をはじめ、マーケティングに関わる様々なイベントを繰り広げている。
ー アドテックは、数あるマーケティングカンファレンスの中で常にトップを維持していますね。
スポンサー企業の方、参加者の方に恵まれていると思います。
集う方が本当にいい方々で。
毎回顔を出してくれる。
様々な意見をいただける。
参加者が主役というスタンスを持ち続けることで、その主役たちの声に耳を傾け、
進化を止めないことがカタチになっていると思います。
ー コロナ禍の中で状況はいかがですか。
以前のような開催は難しくなり、何かと厳しくはなりましたが、私たちを成長させる機会にもなりました。
イベントのあり方を考えるタイミングだと捉えてみました。
実施していいタイミングなのか。
新しいやり方はあるのか。
安全に実施することとは何か。
その上で、スポンサー企業の方々、様々な参加者の方々に喜んでいただくこととはどういうことなのかを
私たちなりに考えて実施しています。
ー イベントのオンラインシフトが進んでいますか。
ここのオフィスがスタジオ化していくように、リアルだけでは難しいため、オンライン化が進んでいます。
そもそも私たちのコンテンツの多くがデジタルマーケティングに関わるものが多かったためでしょうか、
イベントのオンラインシフトに対する拒否反応が少なく、
リアルとオンラインのハイブリッド開催に関しては理解と共にスムーズに移行できたと思っています。
例えば、試食ありきの飲食系のイベントなら難しかったでしょうが、
イベントのデジタル化には追い風がありました。
ー イベントをどうするのか。安全をどう考えるか。そこでイベントの質も見られるようになりましたね。
私たちは延期を決めるタイミングは早かったです。
オリンピックを延期するかどうかも決まっていない時期に。
参加者が主役と考えたら、私たちの都合ではなく、皆さんの安心を優先して、すぐ判断しました。
それが私たちらしいと思っています。
私たちらしい判断軸を持つことができました。
ー 他社事例を見ながら判断するのはなく、自分たちなりの判断ですね。
グローバル企業なので、海外のイベント情報はたくさん入ってきました。
同時に海外ではロックダウンであるとか、国が明確なルールを示していたので、判断しやすいのです。
参考にはなりますが、日本は行政の判断が曖昧なので、
主催者がはっきりとスタンスを決める必要があります。
他社がどうするんだろうとか様子見な会社が多い中、私たちは私たちらしく判断します。
協賛企業や参加者の方々が納得する判断です。
ー もともと安全に対する意識が極めて高い会社だと思っていましたが。
もちろんコンテンツの良さは大事ですが、運営としては安全は最重要課題です。
あらゆる危険を想定して動く。
おかげさまで、しっかりした運営という評価もいただいています。
ビジネス的には、私たちの強みですし、大切にしていることです。
安全に対する高い意識と同時にイベントとしての品格をいつも持ちたいと思っています。
ー アルコール設置も品格を大事にしていますね。
この時代の当然の「おもてなし」で、きちんとした準備をしないといけないかと思います。
そのものの品質もそうですし、エントランスで渋滞を生むような設置はいけないので、
動線を考えた設置も必要ですし、スムーズな検温もそうですね。
そういうところは絶対手抜きできません。
ー 「おもてなし」ですね。
オンライン時代にリアルも重視することは、きちんと一人ひとりに「成果」をお届けしたいからです。
「勉強になりました」と言われることもとてもうれしいことなのですが、きちんと心に届けて、
ビジネス成果をつくるということまで欲しいのです。
私も社員もどんどん登壇する。そこで本当に届くとはどういうことかを考える。
マーケティングだけではなく、社員全員がありとあらゆるイベントにも参加して
イベントのあり方を考える習慣も持っています。
異業種のイベントから学ぶことも多いのです。
そこにあるアイデアを知ること、自分たちならこうやるということを考えること。
どこの会社よりもイベント体験が多いことが最大の強みです。
ー 海外のイベントにも参加されていますね。
どんどん外に出ていくことは大切です。
海外ではやり方が違いますし、自分たちが当たり前だと思っていることが当たり前ではなく、
それが新しいアイデアを生むきっかけになったり。
ここ以外のしごとも体験してみること、たとえば副業もやってもらってもいい。
いろんな経験が全部しごとを成長させてくれますから。
ー 海外のイベントでもきちんとアルコール設置されていますね。
海外は品質が悪いことも多くあります。
いつまでもベタベタしたり、ひどいニオイのものもあります。
プロテクターは品質がいいですね。
ベタつかないですぐに書類が持てるとか、現場では大切ですし。
検温できることも、参加者の皆さまに安心を与えられますね。
ー 自社だけでなく、運営に関わる様々な会社の人たちとのチームワークがいいですね。
お金だけの関係ではダメだと思っています。
お金だけで人を動かす。
バーンと発注して、あとはよろしく、というようなのはどうなのかと。
心で感じ、心で動く。
皆がいいイベントをつくろうとして、同じ方向を見て助け合うこと。
困ったことがあっても「あ、それなら、あの人がこんなの持っているよ」という声が出るようなことが
次々出てくるチームがつくれるような空気を大切にしています。
ー イベント運営で大切にしていることはなんですか。
顔の見える一人を大切に。
例えば、朝一番に来た人とか最初にパスを買ってくれた人とか
いつも厳しいことを言うけれど毎回来てくれる人とか
具体的なリアルな一人としっかり話して理解することです。
一人の心の中まで見たいと思っています。
そこに本当に知りたい真実が発見できます。
ー プロって何ですかね。
逃げない。
逃げないでやってみる。
中止とか簡単です。
逃げないことを心がけると、アイデアが出てきて、やれないと思っていたことが実現できる。
やれることだけやるのではなく、やれないことへの挑戦。
やってみる。
それが自分たちの財産になる。
心がけているのは、常に期待を超えること。
期待通りは、機械の方が得意。
誰にでもできるということを、超えていかないと。