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プロフェッショナルの現場 Vol.7

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プロが選ぶプロテクター

プロフェッショナルの現場 Vol.7

鳥羽 本浦温泉 サン浦島 悠季の里

若女
畑 藍

三重県鳥羽市。
平成になって湧出した二本の自家源泉を持つサン浦島 悠季の里。
ホテルや旅館の激戦地区において、ファンを多く抱え、予約の取りにくい宿となっている。
接客の要は吉川典子女将。
日々来館者に対して、最高のサービスを提供している。

女将のもと、若きリーダーとして働く古畑藍若女将。
大学卒業と同時にこの旅館に飛び込み、接客を楽しみながら成長していく姿が美しい。

ー いきなり絶景が目に入る素晴らしい場所ですね。

鳥羽はとても美しい風景に恵まれていますが、特にこの生浦湾に面してちょうど北向きに立っていますので、

朝から日の入りまで、そして夜景と様々な表情を見せてくれる最高のロケーションです。
いつ見ても画になり、飽きない景色だと思います。

 

ー 新鮮な料理と温泉は最高ですね。

 

目の前で獲れる牡蠣をはじめ、伊勢海老や鮑など新鮮な三重の食材、

まさに海の幸、山の幸を存分に味わえます。

地産地消にこだわり、きめ細かなおもてなしとともに楽しんでいただけたらと思っています。

お客様によってはアレルギー等への配慮も忘れず、心から満足いただけるようにしています。

 

温泉はアルカリ性単純泉で美肌効果が高く、皆様にぴったりの美人の湯でございます。

温泉露天風呂付き特別室のほか、3つのタイプの貸切風呂と、二つの源泉からなる大浴場「まろびね庵」があります。

「まろびね」は「まどろむ、うたたね」を表し、

「まろびね庵」は、とろとろ眠くなるくらいゆっくり入っていただきたいという思いをかたちにしたものです。

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ー スタッフの方々がお客様と楽しそうにお話されている風景をよく見かけました。

コミュニケーションはとても大切にしています。
ここでお泊まりになるというのは、やはりお一人お一人の目的があると思うのです。
それを把握しておくことで、自分たちがどうあるべきかが見えてくると思います。
勉強にもなりますし、喜びでもあります。

ー 新型コロナウィルスの影響でお客様が減った時期もあったのでは

3年前は、緊急事態宣言もあったり、一時は鳥羽市全体で休館しましたが、その後はGo To Travelや
旅行支援などもあり、順調に回復してきました。
今はむしろ伸びています。
リピーター様がたくさん戻ってこられ月に何度かいらっしゃる方もいます。

お客様の「目的」に変化もありました。お伊勢参りの帰りに寄るという場だったのですが、
お部屋のリニューアルというタイミングもあり、あちこちを観光して歩く旅行から、
あまり人と接触せずにじっくり温泉、お食事、宿泊をここで楽しむ旅に変わっていきました。
旅館が目的になったのです。

今までは、観光情報のご提供が大事なしごとだったのですが、着物を着て接客するという自分たち自身も
また大事な商品の一部になった気がします。
吉川女将の存在も大きいと思います。
それが大切なリピーター様づくりになっています。

経験したことのない感染症流行で、初めは私たちもどう接客すればいいか迷いました。
その中で吉川女将が、「もちろんマスクやアルコール除菌などはきちんと実施しますが、私たちの
スタイルを大切にしよう」と言ってくれたことが、お客様からの喜びを引き出すきっかけになったと
考えています。
私たちも自信になりました。
私たちの「あたたかい」接客スタイルは変わらないのです。

ー スタイルという話もありましたが、一番大切にしていることはなんですか

「ここは、いつも、あたたかです」をモットーに、あたたかな料理、あたたかなおもてなし、
そしてあたたかな温泉をご提供することです。
マニュアルどおりにやるのではなく、自由に考えて工夫してあたたかくする習慣を持っています。
「お料理がおいしい」という話より「なんか落ち着く」と言われることの方が大切だと考えています。

ー この立派な旅館にプロテクターを選んでいただきました。

吉川女将が選んだものです。
もともと使っていたものがアルコールが飛び散って困るということで
これを試したところ、その問題もなく、ローションタイプなので手に馴染むのです。
一般的なジェルというといつまでもベタつく印象もありますが、すぐ乾くことにも好感が持てます。
安心をつくるものは、しっかりしていなければなりません。
そういうものは注目されています。
お客様から見て、きちんとしていることも大事だと思います。
玄関において相応しいデザインですね。

ー 若女将という仕事を選んだきっかけを教えてください。


大学時代の就職活動にあたり、いろいろ考えたのですが、どうもデスクワークは私にはむいていないと
思いました。
子供の頃から家族で旅行するのが好きだったのですが、いつもお部屋で食事ができる宿に泊まることを
選ぶ家庭で育っていたので、こういう宿泊施設には興味があったのです。
就職の合同説明会にサン浦島が来ていたので、珍しさもあり注目し、学生である私にも、お客様のように
接してくださり、驚きと感動もあって就職先として考えるようになりました。

実際に就職して、初めは客室係、仲居さんのようなしごとからスタートしました。
経営者の方針もあり、まずは和装での立ち振る舞いから学び、そしてお客様と接する時間の長い
客室担当から始まります。

その後、フロントに立つ仲間もいたり、私のようなしごとになったり。

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ー 接客というと厳しさも感じますし、若女将となればなおさらかと。

 

辛いことはないです。

ここでは、大切にされていることを実感しています。

私は、日々同じことの繰り返しだけだと楽しさが足りないと感じてしまうのです。

だから、毎日違うお客様に出会えることがとてもうれしいのです。

同じことの繰り返しではなく、いつも変化があることが楽しみです。

ー 働いていて幸せを感じる瞬間はいつでしょう。

 

今日、お客様とお会いして、そのお客様に対して、どう接客していこうか考えることがすごく楽しいです。
お客様のために、どうしようとかああしようと考える時が好きです。
こんなことをしたら、喜んでいただけるのではないかとか、あんなことには気づいてもらえるのかなと想像して。

ー プロって何だと思いますか

 

旅館の中でお着物を着れば、それはもうプロでいなければならないものだと思います。
お客様から見た時に、どう見えているかを常に考える人でありたいです。
お客様との会話の中から気づくことを大切にしています。
求められているものを引き出す。
おもてなしとして応える。
何が求められているかが見えてくるようになる。
そして、今日の動きを日々考える。
お話を重ねることで、できることが増えていき、自分を成長させていきます。
その気づきや考えが蓄積されてどんどんプロフェッショナルとして進化していきます。
プロは最初からプロではなく、育つものなんですね。

鳥羽 本浦温泉 旅館 サン浦島 悠季の里

〒517-0025 三重県鳥羽市本浦温泉

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